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家庭のウォーターサーバー、子供のやけど事故相次ぐ

家庭で使うウォーターサーバーで子供がやけどをする事故が相次いでいる。

東京都の調査では、チャイルドロックが付いている機種でも子供が簡単に解除できたものもあった。小さな子供がいる家庭では特に注意が必要だ。(油原聡子)

 

震災で普及

 ウォーターサーバーは、水の入ったボトルを取り付けると冷水や熱湯が出てくる装置。日本宅配水協会(東京都新宿区)によると、冷水で5度前後、熱湯で85度前後になる。

 

 事業所向けが主流だったが、東日本大震災をきっかけに防災の側面などから家庭での需要が高まった。同協会によると、推定流通台数は平成19年は67万台だったが、25年には332万台になる見通しだ。

 

 家庭での普及が進む一方、ウォーターサーバーに関する相談件数は増加。幼児が温水口に触れてやけどを負ったり、背面の金網で指を切ったりするなどの事例が寄せられている。

 

中でも注意したいのがやけどの事故。国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられたウォーターサーバーに関するやけどの事故件数は19年4月から今年1月までで29件に上った。

 

5秒で解除

 チャイルドロックを備えた機種もあるが、子供は成長すると解除できるようになるため、注意が必要だ。

 

 都が今月発表した調査では、チャイルドロックを備えた5機種のうち、3歳の幼児が解除できた機種が4機種。5秒以内で解除できた機種もあった。

 

都は危険箇所が確認できたメーカーや、日本宅配水協会など業界団体に商品改善を要望した。

 都の担当者は「チャイルドロックがあっても成長とともに解除できてしまう。家庭でも日頃から危険なものだと教え、いたずらさせないようにしてほしい」。

 

 ウオーターサーバーを使うときにはどんな点に注意すればいいのか。

 同協会では、給湯口に取り付けるキャップや、コックそのものを本体とネジで固定し、回転を防ぐリングを事業者向けに販売している。

 

 同協会担当者は「小さい子供のいる家庭では契約している取扱店に連絡し、こうした回転防止リングなどの対策をしてもらってほしい」と話している。

 

 【ウオーターサーバーによるやけど事故の事例】

(1)熱湯が出る蛇口の部品が外れ、1歳男児が熱湯を浴びた。

(2)蛇口はロックされていたが、根元から外れ、1歳男児が熱湯を浴びた。

(3)コックが外れ、本体から大量のお湯が噴き出て、近くにいた女児が腕にやけどを負った。

 ※国民生活センターへの取材による

 

 

 

出典:Sankei Biz

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/130407/ecc1304071500004-n3.htm

 

 

 

 

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